研究会について

近畿矯正歯科研究会では多くの会員が在籍し、矯正治療に関するテクニック、治療目標、治療方法について活発な意見交換が行われています。互いの提示症例に触れることで、日々の臨床に直結する学びが得られ、その知識や視点は治療結果の質の向上につながり、矯正歯科医としての成長を強く後押しします。

また、これから認定医や専門医などの取得を目指す先生にとっては、症例提示を通じて治療の振り返りや客観的評価を受けることができ、臨床力を着実に高められるのみならず継続的な技術向上と新たな知見の獲得ができる貴重な学びの場です。

私たちの願いは互いに学び合いながら、矯正臨床のさらなる発展を共に目指すことであります。

ごあいさつ
会長 茶野秀太郎

茶野秀太郎

本年より近畿矯正歯科研究会会長の大任を拝し、謹んでご挨拶申し上げます。長年にわたり本研究会を力強く牽引してこられた諸先輩方のご功績を思いますと、その歴史と伝統を継承する責務の重さに、身の引き締まる思いでございます。

思い返せば約二十年前、当時勤務医としてご指導を賜っておりました久島文和先生よりお声がけいただき、初めて本研究会に参加いたしました。自ら担当した症例を提示し、優秀賞を頂戴した折の感激は、今なお鮮明に心に刻まれております。その後、入会を経て自院を開業後は毎年二症例の提示を続けてまいりましたが、その都度、大先輩の先生方より「今回もよく治療できているね」「ここをさらに工夫すれば、より良くなるよ」といった温かくも含蓄あるお言葉を頂戴し、それらは常に次の一年への大きな励みとなってまいりました。この思いは今も変わることなく、私の臨床の原動力となっております。

ご高承のとおり、本研究会は発足以来、臨床に根ざした矯正歯科医療の研鑽を第一義とし、多くの先達のご尽力により発展を遂げ、現在では会員数114名を擁するまでに至っております。毎年二症例を提示し、日々の診療で生じる疑問や課題を持ち寄り、互いに学び合う姿勢こそが、本研究会の最大の特色であり、今後も揺らぐことのない貴重な財産であると考えております。「毎年二症例を提示し続ける」という条件は、会員資格の取得・維持において高いハードルであると同時に、本研究会の独自性と矜持を象徴するものでもあります。

近年、矯正歯科領域ではデジタル技術の進展や新たな治療概念の導入により、診療環境は大きく変貌しております。しかしながら、患者一人ひとりに対する的確な診断、長期的視点に立った治療計画、そして丁寧な治療の積み重ねという臨床の本質は、いかなる時代にあっても変わることはございません。変革の時代だからこそ、特に若手の先生方が本研究会に身を置き、自らの渾身の症例を提示し、確かな臨床力を磨き続ける場として、本研究会の果たす役割は一層重要性を増していると確信しております。

ここで本年の予定につきまして申し添えます。毎春開催しております幹事勉強会「矯義説堂」は、5月17日(日)に大阪市天満橋のドーンセンターにて、会員限定にて開催いたします。12名の幹事の先生方にご発表いただく予定でございます。

また、秋の本大会は9月6日(日)に豊中市の千里ライフサイエンスセンターにて開催いたします。毎年ご臨席賜り、的確なご指導をいただいております徳島大学の田中栄二教授には、「特発性下顎頭吸収に関する基礎知識とその矯正歯科的対応」をテーマに基調講演をお願いしております。さらに教育講演として、徳島県鳴門市にてご開業されMID-G顧問を務められる和田匡史先生に「矯正歯科の医院継承を考える~10年先を見据えた戦略的思考~」をご講演いただく予定です。

なお、症例提示のテーマは「Asymmetry Challenge 側方偏位や非対称を攻略する」といたしました。骨格的側方偏位のみならず、著しい正中の不一致や臼歯関係の左右差を有する症例など、ぜひご準備くださいますようお願い申し上げます。

会長を拝命した今もなお、これまで温かい励ましを賜ってきた大先輩の先生方の境地には遠く及ばぬ若輩ではございますが、これまで築き上げられてきた本研究会の良き伝統を大切に継承しつつ、会員の皆様が世代や経験を問わず、安心して症例や疑問を持ち寄ることのできる研究会であり続けられるよう、誠心誠意努めてまいる所存でございます。

今後とも、会員の皆様におかれましては、本研究会の趣旨にご理解を賜り、変わらぬご支援と一層のご参画を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

入会案内

近畿矯正歯科研究会に入会希望の先生は、下記より入会申込書をダウンロードしてメールまたはファクスにてご連絡いただきますようお願いいたします。

役員および会員